住宅ローンは債務整理中に組める?

どうしても借金返済の目処が立たない状況に陥った人は、債権者に対して減額のお願いをするという意味で債務整理を行います。ただ、中には債務整理の手続きが終わり、返済を行っている間に住宅ローンを組んで住宅を購入したいと考える人もいるようです。はっきりいうと、それは不可能ですし無謀です。

まず、債務整理を行った場合、たとえそれが自己破産や個人再生ではなく任意整理だとしても、十分に金融業界に対する大きな信頼損失となっています。つまり、この制度を利用した時点で、もうローン全般に関して信用してもらえない状態だと考えて差し支えないでしょう。よって、住宅ローンも当然ながら組めなくなります。債務整理中に住宅ローンを組んで住宅を購入しようとする事自体、無謀なのです。同時に、借金の減額を受け入れた債権者に対して失礼にあたる行為でもあります。

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住宅を購入したいという気持ちは、多くの人が持っているものです。それ自体は全く悪い事ではありません。もし、債務整理後に収入状況が一変して、住宅ローンを組んでも問題なく生活できる程に潤ったならば、購入したくなる気持ちが生まれるのは当然の事かもしれません。ですが、一度失った信頼を回復するためには、多くの年月が必要です。まずはそれを果たす為にも、コツコツと貯金して禊が済んだ後の為に蓄えておきましょう。

住宅ローンは債務整理後に組める?

通常、債務整理を行い、そこで決定した返済額を返済している間は、ローンは一切組めないようになっています。そもそも、返済計画によって決定した返済額を返している間は、通常であれば生活水準をギリギリとは言わないまでも、結構きりつめている状態になる事がほとんどなので、ローンを組んで買い物をする余裕はありません。よって、債務整理中は住宅ローンなど遠い存在と考えて差し支えないでしょう。

では、債務整理によって減額された借金を完済した場合、もしくは自己破産によって全ての借金の支払いが必要なくなった場合はどうでしょう。この場合においても、その直後にいきなり住宅ローンを組めるという人はほとんどいないでしょう。ただ、仕事が軌道に乗り、1年、2年と経った時点で住宅ローンを組めるくらい余裕のある生活ができるようになったという例はあります。その場合、ローンを組む事は可能なのかというと、実は不可能です。

債務整理を行うと、長期間ブラックリストに名前が載ります。このブラックリストから名前が消え、ホワイトになるまでには、任意整理でも5年以上、自己破産だと10年はかかります。この期間中は、住宅ローンはおろか、カードを作る事すら難しいのです。また、このブラック期間が終わった後でも、必ずしもローンを組めるとは限りません。それくらい、債務整理後の制限は厳しいと認識しておきましょう。

住宅ローンを債務整理前に組んでいた場合はどうなる?

債務整理を行った後は、住宅ローンを組む事は極めて難しくなります。整理直後は当然の事ですが、その後5~10年が経過し、ブラックから名前が消えた場合でも、金融業者によってはローンを断るケースが目立ちます。それくらい、債務整理というものは金融業者への信頼を一気に失う制度なのです。

では、債務整理の前にまだ残っている住宅ローンに関しては一体どうなるのかというと、これは債務整理の種類によります。まず、全ての不動産を失うことになる自己破産に関しては、住宅自体を手放す事になります。よって、その時点で放棄となり、これまで支払ったローンの金額も当然返ってきません。

一方、個人再生や任意整理の場合は、住宅ローンをそのまま継続する事が可能です。ただ、借金で首が回らない状態という事は、当然ローンも支払えない状態にある事が予想されます。しかし、債務整理において住宅ローンを減額させる事はできません。ただし、減額ではなくプランの見直しはできます。支払い期間を長くする事で、月々の支払いを抑える事ができるのです。

通常、任意整理や個人再生を行う場合は、その際にまとめて住宅ローンの見直しも行います。ローンの金額をまとめない事には、再生計画が立てられないからです。減額ではないので、金融業者もプラン変更に関しては理解を示しやすいようです。